× バニラ・エアと車椅子 「もっとできる」の契機に

2017年07月02日(日)毎日新聞 下段社説 バニラ・エアと車椅子 「もっとできる」の契機に
http://mainichi.jp/articles/20170702/ddm/005/070/002000c
>障害者差別解消法が施行されて1年以上たつが、「差別解消」とはほど遠い現実が浮き彫りになった。

 

「障害者」という差別語によって日本人、特に日本の公務員・報道人・医療者は、意識的か無意識的かを問わず、「障害者」に対する差別および人権侵害を、延々、頑迷に推進・蔓延させ続けている。

植松聖による「障害者」大量殺人事件およびそれへの多数の同調者の存在は、差別大好き日本人による悪循環という社会病理の一つの結果に過ぎない。

この差別の病根は遅くとも江戸時代から始まっており、現代の日本人には既に意識しにくいほどに体制化され切ってしまっている。

法的には、「障害者」に対する差別および人権侵害は以下に列挙するような何重もの極悪犯罪である。一体何故、放置され続けているのか、日本人の恥ずべき宿痾(しゅくあ)である。

憲法14条1項違反

障害者基本法4条1項違反
障害者基本法4条2項違反
障害者基本法5条違反(差別的な呼称で呼んでいること自体が諸国民との協調を全く無視してしまっている日本人独自の差別)

障害者差別解消法4条違反
障害者差別解消法5条違反(日本社会での「障害者」に対する「合理的な配慮」なるものは、「障害者」という言葉自体が自己矛盾甚だしい差別語であるため、すべて見せかけだけの偽善や詭弁に過ぎないということにならざるを得ない)
障害者差別解消法7条違反
障害者差別解消法8条違反

 

『お前らは日本社会にとって障害でしかないんだよ』という意味にならざるを得ない「障害者」という差別語を使い続けている日本の公務員・報道人・医療福祉関係者こそがこの「障害者」差別の元凶であることは既に余りにも明らかである。

 

植松聖自身が医療福祉関係者であったし、彼が「障害者」大量殺人予告状(物証)を持参していてさえ彼を逮捕・起訴しなかった/させなかった刑事告発義務違反者かつ後に大量殺人の事後共犯者は国会と警視庁・警察庁の「公務員」であるし、【「障害者」大量殺人予告状には何ら問題はない!】とばかり刑事告発義務違反の公務員不適格者を全く断罪しなかったのは全く御同様な日本の「報道人」であるし、植松聖を筋違いの措置入院で引き受け【「障害者」大量殺人予告状には何ら問題はない!】とばかり全く無責任に無治療で退院させたのは日本の「精神保健指定医」たちである。

日本の「公務員」「報道人」「医療者」らの「障害者」差別という狂気が植松聖という1人の狂人で像を結び、発火したに過ぎない。

 

もう1つ。

「障害者」なる日本語が、

身分差別そのものが社会体制になっていた江戸時代の日本人の最下層の被差別民:

「穢多(えた:穢(けが)れ多い連中)」

「卑民(ひみん:卑しい民)」

より字義的にも実態的にも酷い差別語であることも自明であるはずである。

 

差別対象に設定した人たちを差別させることで社会の表面的安定を得ようとしていた江戸幕府・諸藩の封建ファシズム奴隷たちにとっては、江戸時代の最下層の被差別民である「穢多」「卑民」は、それなりに有用な存在であり、更に穢れ仕事も奴隷的にやっていたので、二重に有用な存在であった。

 

よって、「障害者」という言葉は、彼らが日本社会にとって有害無益かつ邪魔な存在でしかないという認識に基づく、「穢多」「卑民」よりも遙かに酷い差別語である!ということにならざるを得ないのである。

 

解決策は英語圏から既にもたらされている。

「障害者」を敢えて字数を多くして「障がい者」としている人たちもいるが、これは自己満足的な言い換えに過ぎない。対症療法とすら言えない。

字義的な次元からの別表現のみが日本人全体に必要な根治療法であり、それのみが差別解消および人権尊重に有用である。

以下、差別語「障害者」の代替語を列挙する。
全て英語を字義的に逐語訳(直訳)し、更に利便性のため圧縮して省略語とした。


受挑者・受挑/被挑者・被挑
challenged person
challenged persons
challenged people
(この世からの)挑戦を受けた人(々)→受挑した人→受挑者
(この世からの)挑戦された人(々)→被挑した人→被挑者

類例:
賞を受けた人(々)→受賞した人→受賞者
試験を受けた人(々)→受験した人→受験者
注文を受けた人(々)→受注した人→受注者

害された人(々)→被害者
実験対象にされた人(々)→被験者
放射線に曝露させられた人(々)→被曝者

 

違能者・違能
disabled person
disabled persons
disabled people
differently-abled person
differently-abled persons
differently-abled people
違う能力、違能とされた人(々)→違能者

person with disability (この disability は抽象名詞)
person with disabilities
persons with disability (この disability は抽象名詞)
persons with disabilities
people with disability (この disability は抽象名詞)
people with disabilities
違う能力、違能の人(々)→違能者

類例:
違背とされた人(々)→違背者
違反とされた人(々)→違反者
違憲とされた人(々)→違憲

disable = able (できる)とは言えない状態にする
= (一部を)違能にする
≠ (全部を)不能にする
disability = ability (できる状態)とは言えない状態
= (一部)違能
≠ (全部)不能

類例:
discover = cover (覆う)とは言えない状態にする
= (一部を)発見する/覆わない
≠ (全部を)発見する/覆わない
disclose = close (閉ざす)とは言えない状態にする
= (一部を)開示する/閉ざさない
≠ (全部を)開示する/閉ざさない

 

要援者・要援
handicapped person
handicapped persons
handicapped people

person with handicap (この handicap は抽象名詞)
person with handicaps
persons with handicap (この handicap は抽象名詞)
persons with handicaps
people with handicap (この handicap は抽象名詞)
people with handicaps

person(s)/people with handicap
不利な条件 handicap のため援助を要する人(々)→要援者

 

違調者・違調
person with disorder (この disorder は抽象名詞)
person with disorders
persons with disorder (この disorder は抽象名詞)
persons with disorders
people with disorder (この hdisorder は抽象名詞)
people with disorders

 

以上、日本人全体の品性/尊厳/人権尊重意識の向上のためにも、

「受挑者/被挑者/違能者/要援者/違調者」
「受挑/被挑/違能/要援/違調」


差別語「障害者」「障害」の代替語とし、

差別語「障害者」をさっさと死語とすべきである。簡単なこと。

善は急げ。